もう一度確認「千葉県立高校入試の傾向と対策」そして「V・S模擬点数アップ作戦 国語編」

暑い夏も過ぎてまたウォーキングを再開しました。昨日は中3生の女子塾生とばったり2回も会いました。そういえばこの連休は各県立高校の文化祭が多かったのですね。彼女もその帰えりだとのことでした。そして今日は娘のテニスと塾生たちの野球部の練習風景を見てきました。勉強のときだけに見る塾生もよいものですがスポーツに打ち込んでいる塾生たちも新鮮で見ている私が嬉しくなりました。塾の宿題もその調子でやってケロ。 さて今週から連載しますもう一度確認「千葉県立高校入試の傾向と対策」そして「V・S模擬点数アップ作戦 」ですが今日は「国語」です。国語はほぼ毎年50%の正答率を目標に作成されています。しかし実際は40%に近かった年もあったり今回の2014年度後期では57.6%と年度により差が見られます。漢字の読みなどは78.1%ですが記述式問題作文になると正答率は一気に15%前後まで下がり最初から手をつけない無答率も25%前後にもなります。そして千葉県立の国語の最大の特徴は問題数が多く、普通のスピードでは最後まで終わらないということです。こうして「国語」の対策を総括すると時間との勝負なので過去問などを参考にしてできる問題できない問題を整理しておく。そしていくら勉強しても正解できない分野は「点数配分と時間配分のバランス」を考えながら飛ばして構いません。※但しこれは全ての勉強をしてから決めます。作文を苦手とする生徒が多いようです。しかし問題の出し方は違っても答え方は毎年決まっています。(※1)最低でも同様な問題を10回解いて練習することです。(※1)全文は10行で書くこと。前段は読んだ文章や見た統計などの内容をまとめるもの。そして後段はそれを自分に置き換えてみた場合の体験や感想を答えるものです。これらは練習すれば意外に早く効果が表れて満点の12点ではなくても半分以上は得点できます。先ずは短くてよいですから文章を沢山読んで「速く読めるようにすること」です。そして「自分の言葉で文章をまとめる練習」です。尚テクニックではありませんが10行の場合は8行と必ず全文の8割は解答しましょう。お教室で推奨している問題集は「読解の名人基礎編」「読解の名人Ⅰ」「読解の名人Ⅱ」です。薄い冊子ですが平易な問題から一般問題まで解りやすく編集されています。古文、漢文が弱い人はやっていないからです。県立入試はそんなに難しい古文、漢文は出題されていないと思います。特に漢文は毎年難しくもなく同じような出題方法です。もし難しく感じるようでしたら勉強不足です。薄い問題集で構いませんので解いてみることとそれぞれの約束事を暗記しましょう。2014年度の国語の平均点は前期52.3点後期57.6点でした。偏差値40台を狙い生徒さんでも50点は必ず、50台では70点、60台では85以上が基準となると思います。今の点数プラスアルファの工夫をしましょう。

以下に総進図書の講評も掲示しておきます。どうぞご参考下さい。

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来週からはじまります。もう一度確認「千葉県立高校入試の傾向と対策」そして「V・S模擬点数アップ作戦 」

SONY DSC今日は湿度も少なく気持のよい一日となりました。さて受検生の皆さんは順調に勉強をされていますか?これからは勉強するには最適な日が続きますが睡魔に襲われる機会も増える時期です。体調と睡眠時間に気をつけベストコンディションで自分に適した勉強時間をつくりましょう。

昨年やこれまでの5科の千葉県立高校入試問題はどういうものだっけ?意外と確認していなかったり忘れている場合があります。また夏が過ぎ秋を迎えてそろそろV・S模擬の点数を上げていかなければなりません。もう一度具体的な問題も取り入れながら確認していきたいと思います。塾生はもとより一般の受検生もどうぞご期待下さい。  高木

 

県立高校受検国語「論説文」の解き方。試験時間が足りない時の得点法は?

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こんにちはH25総進テスト国語解説20140821_0001H25総進テスト国語解説20140821改。今回は毎回出題されるものの多くの受検生が苦手としている「論説文」 を読解していきたいと思います。その前に「小説文」と「論説文」はどちらが難しいですかと質問すると決まって論説文や評論文が難しいと答えます。しかしそれはどうでしょうか。答えからいうとどちらとも同様だと思います。しかし何となく「小説文」のほうが日頃から接しているため読みやすいのだと思います。そんなわけで多くの受検生は「論説文」などが出題されると先ず避けてとおりやる時間があったら解いてみようとなります。

勿論「論説文」が得意な人は飛ばさず最初から解けると思います。しかし試験時間が余り残されていないときに避けてきた「論説文」をどう解くのか。これにはちょっとしたやり方があります。またこのやり方は得意な人も知っておいて損はありません。ここでは試験時間終了も迫っている事を前提にしますので半分でも得点出来ればOKです。全問正解で16点ですから8点以上を狙います。

それでは問題を見てみましょう。この文章は何の文章か?これは必ず最後に出典元が書かれていますのでそれをみてこの文章が何のことかがわかります。今回の場合は『今どうすれば「科学への夢」を語れるか』とありますので少なくとも科学のこと。それも今から今後のことだと想像できます。先ずはここが大切です。次に「論説文」の頭とお尻を読むことです。ここでは16ですね。理由は簡単です。自分がものを書くときを考えてください。自分が言いたいことは殆んど最後のまとめの部分で結びませんか?また人に何かを伝えたいときは最初にこんな話なんだということを最初の導入部分に持ってきませんか?作家も哲学者も皆同じなのです。ですからこの問題も最初と最後を先ず読むのです。1では1960年代の科学技術やそれに携わる人々と社会からの歓迎。そしてそのことは1970年の大阪万国博覧会と同時に反対の方向に向かったこと。6では科学技術や科学に携わる人には知ることの「喜び」「哀しみ」両方の感覚を身につけてもらいたい。そして若者がこれを身につけてくれれば「科学への夢」の中身は彼ら自身が見つけ出してくれるだろう。が要旨となります。そうしたら設問を見ましょう。(1)~(5)までありますね。ここでまず得点できそうな設問を探します。そうすると(3)は何も見ないでできる問題だとわかります。念のためCを見てみます。先程読んでいない4の文章ですが肯定の対義語(反対の言葉)ですから「否定」と解答できますね。次に(1)です。設問に注意して下さい。Aより後の文章中から抜き出して五字です。これより前ではありません。そうすると「技術研究の進歩とその成果を社会に役立てることがそのままAと信じられていた。」と全く同様な言葉や意味がAの後ろの文章2の文章の3行目にありました。「この時期以降、科学技術の発展は自動的に社会の進歩につながり、、、」です。ここまでのなかで「社会の進歩」がその五字とわかります。そしてAの後ろの文章といってもとてつも遠いところの文章ではなく近くにあるのだということも覚えて下さい。さて時間は更に迫ります。ここで最初の1と最後の6を読んでいれば答えられる問題に気づきます。というより選択問題ですから時間がなければ本能的に(5)の選択問題を解きに行くはずです。問題16のうち特に6を読んでいますから解答は簡単に(ウ)となります。さてここまでで9点獲得です。目標の8以上ですのでこれで良しとするわけです。何もしないで飛ばしたり全問を飛ばしたり何も読まないで適当に(5)を解答するのはもったいないことだということを知ってもらいたいのです。ここでは解説しませんが次に易しいのは(4)です。「そういう」という指示語は(1)ではこれより後ろから探すように指定されていましたが通常はその前に解答があります。ですからその前から文章を探せば良いのです。最後は(2)ですがこれは文章だけの説明は難しいので教室でお教えします。

このように国語もなんとなくではなく文章の決まりや作品の書かれ方を知ればそんなに苦戦をしないで済むはずです。ちなみにこの9点UPでも偏差値は1上がるのです。これから「天声人語」などを読むのも大いにお奨めですが実際に問題をいくつも解いてできなかったところをチェックしていく練習を繰り返すことが効果的です。

それではまたお教室で。

高木