松戸市東部地区のお子さんをもう一歩上の県立高校合格へ
父兄各位
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こんにちは。今回は毎回出題されるものの多くの受検生が苦手としている「論説文」 を読解していきたいと思います。その前に「小説文」と「論説文」はどちらが難しいですかと質問すると決まって論説文や評論文が難しいと答えます。しかしそれはどうでしょうか。答えからいうとどちらとも同様だと思います。しかし何となく「小説文」のほうが日頃から接しているため読みやすいのだと思います。そんなわけで多くの受検生は「論説文」などが出題されると先ず避けてとおりやる時間があったら解いてみようとなります。
勿論「論説文」が得意な人は飛ばさず最初から解けると思います。しかし試験時間が余り残されていないときに避けてきた「論説文」をどう解くのか。これにはちょっとしたやり方があります。またこのやり方は得意な人も知っておいて損はありません。ここでは試験時間終了も迫っている事を前提にしますので半分でも得点出来ればOKです。全問正解で16点ですから8点以上を狙います。
それでは問題を見てみましょう。①この文章は何の文章か?これは必ず最後に出典元が書かれていますのでそれをみてこの文章が何のことかがわかります。今回の場合は『今どうすれば「科学への夢」を語れるか』とありますので少なくとも科学のこと。それも今から今後のことだと想像できます。先ずはここが大切です。➁次に「論説文」の頭とお尻を読むことです。ここでは1と6ですね。理由は簡単です。自分がものを書くときを考えてください。自分が言いたいことは殆んど最後のまとめの部分で結びませんか?また人に何かを伝えたいときは最初にこんな話なんだということを最初の導入部分に持ってきませんか?作家も哲学者も皆同じなのです。ですからこの問題も最初と最後を先ず読むのです。1では1960年代の科学技術やそれに携わる人々と社会からの歓迎。そしてそのことは1970年の大阪万国博覧会と同時に反対の方向に向かったこと。6では科学技術や科学に携わる人には知ることの「喜び」「哀しみ」両方の感覚を身につけてもらいたい。そして若者がこれを身につけてくれれば「科学への夢」の中身は彼ら自身が見つけ出してくれるだろう。が要旨となります。③そうしたら設問を見ましょう。(1)~(5)までありますね。ここでまず得点できそうな設問を探します。そうすると(3)は何も見ないでできる問題だとわかります。念のためCを見てみます。先程読んでいない4の文章ですが肯定の対義語(反対の言葉)ですから「否定」と解答できますね。次に(1)です。設問に注意して下さい。Aより後の文章中から抜き出して五字です。これより前ではありません。そうすると「技術研究の進歩とその成果を社会に役立てることがそのままAと信じられていた。」と全く同様な言葉や意味がAの後ろの文章2の文章の3行目にありました。「この時期以降、科学技術の発展は自動的に社会の進歩につながり、、、」です。ここまでのなかで「社会の進歩」がその五字とわかります。そしてAの後ろの文章といってもとてつも遠いところの文章ではなく近くにあるのだということも覚えて下さい。さて時間は更に迫ります。ここで最初の1と最後の6を読んでいれば答えられる問題に気づきます。というより選択問題ですから時間がなければ本能的に(5)の選択問題を解きに行くはずです。問題1と6のうち特に6を読んでいますから解答は簡単に(ウ)となります。さてここまでで9点獲得です。目標の8点以上ですのでこれで良しとするわけです。何もしないで飛ばしたり全問を飛ばしたり何も読まないで適当に(5)を解答するのはもったいないことだということを知ってもらいたいのです。ここでは解説しませんが次に易しいのは(4)です。「そういう」という指示語は(1)ではこれより後ろから探すように指定されていましたが通常はその前に解答があります。ですからその前から文章を探せば良いのです。最後は(2)ですがこれは文章だけの説明は難しいので教室でお教えします。
このように国語もなんとなくではなく文章の決まりや作品の書かれ方を知ればそんなに苦戦をしないで済むはずです。ちなみにこの9点UPでも偏差値は1上がるのです。これから「天声人語」などを読むのも大いにお奨めですが実際に問題をいくつも解いてできなかったところをチェックしていく練習を繰り返すことが効果的です。
それではまたお教室で。
高木